小説推理5月号(3月27日発売)での伊吹有喜さんの連載小説「犬がいた日々」が最終回を迎えました。

私は挿絵を1点描いています。

犬のコーシローに見守られながら、1日1日を一緒につむいでいくような高校生達と、周りの大人達。

ゆっくりと流れる時間は、通り過ぎてきたなつかしい風景に感じられます。

物語のスタートは昭和の終わりでした。そして現実の平成の終わりとともに、物語も最終回をむかえました。

折しも先日あたらしい元号「令和」が発表されたばかりです。

伊吹さんの「犬がいた日々」という物語と一緒に、絵を描きながら、私も一歩ずつ平成をふりかえるような日々でした。

書店で見かけた際には、ぜひお手にとっていただけましたら幸いです!

「小説推理」4月号(双葉社)で伊吹有喜さんの連載小説「犬がいた日々」に

イラストレーションを描いています。2月27日発売。

「犬がいた日々」は来月が最終回です。

連載第一回は昭和63年のところから物語がはじまり、今回は平成12年。

高校生だった少女は20代後半の女性になりました。

学校で飼いはじめた仔犬のコーシローも老犬に。

犬の寿命は人間よりもずっと短いです。

時の流れは犬にも人にも等しいけれど、やはりせつない。

コーシローと、一緒に過ごした高校生たちの物語です。


ノエル・ストレトフィールド著「バレエシューズ」(福音館書店)が発売となりました。

朽木祥さんが手がけられた完訳版です。美しいブックデザインは中嶋香織さん。

私はカバーイラストレーションと挿絵を担当しています。

ぜひお手にとっていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。


物語の舞台となるのは1930年代ロンドン。

身寄りのない三人の少女は、学者のガム(マシュー大伯父)に引き取られ、「フォシル」三姉妹として育ちます。

やがて訳あって舞台芸術学校に入学し、バレエや舞台を通して自立を目指し成長していきます。

赤ん坊のときから人目をひく美しさの長女ポーリィン。

目立つことは苦手で読書が好きな次女ペトローヴァ。

のびのびとして愛らしい三女ポゥジー。

ほかにも魅力的な登場人物たちがたくさんでてきます。

今を生きる子どもたちも三姉妹に自分や家族、友達を重ね、きっと楽しんで読める物語だと思います。



どんなときもあきらめない三姉妹の明るさ、たくましさを絵に表現したいと願いました。

「カバーイラストレーションは、植物をモチーフにしましょう」と装幀画の方向性が決定し、イギリスの植物をいろいろと調べました。

三姉妹にぴったりだと私が感じたのはひなぎくでした。

ひなぎくの素朴な美しさと、可憐だけれどたくましい姿がフォシル三姉妹と重なるように思えたのです。

バレエシューズとひなぎくの原画を私は黒一色の線で描いたのですが、

中嶋さんの手がけられるデザインでこんなにも美しい本になるのですね!


↓本を開いた見返し部分です。


そして下の写真は、書店さん向け広報紙「ふくみみ」(福音館書店)です。

「バレエシューズ」とフォシル三姉妹を紹介してくださっています。

「ふくみみ」は一般に流通していませんが、福音館書店さんにお願いしブログ掲載の許可をいただきました!

(大伯父のガムも小さく載っています)

そのほかストレトフィールドの著作は、教文館出版さんより発売されています。

あわせてぜひお手にとってみてください。


今日から3学期という学校も多いのかな?と思います。

少し先になりますが、1月25日に発売される「飛ぶ教室 56号」(光村図書出版)に絵を描きました。

今回の特集は「転校生」。

私は市川朔久子さんの物語「夜空に結ぶ」の扉絵を1点描きました。


あたらしい場所、あたらしい出会いはいつだって緊張します(大人になった私も)。

そんな子どもたちの心に寄り添う特集になっていると思います。

繊細に表現されたすてきな表紙画は、北村みなみさんです。

(画像は「飛ぶ教室」編集部のTwitterより拝借いたしました)

岩波書店のSTAMP BOOKS(10代からの海外文学シリーズ)、『ぼくたちは幽霊じゃない』の装幀画を描かせていただきました。

イタリアで数々の賞を受賞した物語です。


小さなヴィキは政情が不安定なアルバニアから、母と妹と一緒に対岸のイタリアへ海を渡りました。

原稿を読んだとき、ヴィキや家族のおかれた境遇の過酷さに、わたしは言葉をうしないました。

それでもヴィキは、未来をみつめて生きていきます。

物語はノンフィクションがベースになっていますが決して遠い昔のことではなく

「今もどこかで起きている現実のできごとなのだ」と思い知らされます。


『「移民」一人ひとりに、家族があり、物語がある』(帯より)。


人口が減っていく一方の日本ですが、海外からたくさんの方が仕事のために来日され

その方々の力を借りてともに生きていく時代になりました。

わたしたちの身近なところにいるかもしれないヴィキたち。

もしも生まれた国や時代が違ったならば、わたしがヴィキであったかもしれないと思います。

これから一緒に生きる社会をつくっていきたいと感じる一冊です。


今月刊行の『春風コンビお手柄帳』『お下げ髪の詩人』(幻戯書房)の装幀画を描きました。

「生誕百年記念刊行」です。小沼 丹は1918年生まれ。

時代柄でしょうか、軽井沢が舞台になっている物語が多くあります。

(読みながら宮崎駿の映画「風立ちぬ」を思い出しました)

1950年頃に書かれたものですがとても読みやすい短編集です。

使われている言葉が美しくて、明治や大正生まれだった祖父母と話しているような懐かしい思いで読みました。


ブックデザインは、いつも全幅の信頼をよせる緒方修一さんです。


小説推理8月号(6月27日発売)から、伊吹有喜さんの連作小説「犬がいた日々」に挿絵を描いています。

三重県の高校が舞台になっています。

その学校に通うある時代の高校生たちと、コーシローの物語(コーシローが誰なのかは、ぜひ小説をお読みください)。

連載の第一回目は、昭和63年から平成元年になった年のお話です。


伊吹さんの小説に登場する人々はひかえめだけれど、静かな強さとやさしさを持っていて、読んだ後に心がやわらかい布でくるまれたような気持ちになります。

不器用で苦しかった18歳の私に、この小説を手わたしたい。

お手にとっていただけましたら嬉しいです。


ギャラリーハウスMAYAでの展覧会が終わりました!
天候にも恵まれ、連日暑いなかを、たくさんのかたにお越しいただきました。ほんとうにありがとうございます。

およそ10年ぶりの展覧会でした。
はじめてお会いするかた、久しぶりにお会いするかた…いろいろなかたとお話しできてうれしく思いました。

わたしの絵は、観る人が自由に観てくれたらと願って描いています。だから「こう観て欲しい」という意図や正解のようなものはありません。
会場にいるとき、絵を観たかたが想像したストーリーを話して下さることがありました。それを聞かせて頂くのは、とても楽しい時間でした。

また遠くから応援していただいたかたもいらっしゃいます。そのお気持ちがほんとうにありがたく、大きな励みになりました。気にかけてくださり、ありがとうございます。

絵を描き続けていて、それを観てくださるひとがいる。
いろいろなかたに背中を押して頂いた一週間でした。

これからもまたどこかで絵をご覧いただけるようがんばります。

展覧会はじまりました!
初日は晴れて暑い一日となりました。
今回は、過去の仕事で描いた装幀画を3点展示しています。
そのほかの絵は、今年描いた新作です。
月、火、水、金、土曜日は、終日ギャラリーにいますので、お気軽にお声かけください。
木曜日は所用のため不在になります。

装幀画を描いた本も置いてみました。ぜひ本も手にとってご覧ください。
お待ちしています!

2018年5月14日(月)から5月19日(土)の期間に

ギャラリーハウスMAYAで展覧会をします。

「さがしもの」

ひさしぶりの展覧会となり、緊張しています。

現在、試行錯誤(紆余曲折?)しながら制作しておりますので

ぜひ足をお運びいただき、ご覧いただけましたらうれしいです!

「赤毛のアン」は何度も読み返している本です。

アンとダイアナ。そしてマリラとマシュウ、リンドのおばさんや個性的な隣人たち。とおいカナダのプリンスエドワード島にすむ登場人物たちがとても身近に感じられました。

冬、ヨーロッパ。それだけ決めて、描いた絵です。

イメージとしては『雪の女王』にでてくる仲良しのふたり。

ふたりいっしょならば、こわくない。