『ぼくたちは幽霊じゃない』(岩波書店)

岩波書店のSTAMP BOOKS(10代からの海外文学シリーズ)、『ぼくたちは幽霊じゃない』の装幀画を描かせていただきました。

イタリアで数々の賞を受賞した物語です。


小さなヴィキは政情が不安定なアルバニアから、母と妹と一緒に対岸のイタリアへ海を渡りました。

原稿を読んだとき、ヴィキや家族のおかれた境遇の過酷さに、わたしは言葉をうしないました。

それでもヴィキは、未来をみつめて生きていきます。

物語はノンフィクションがベースになっていますが決して遠い昔のことではなく

「今もどこかで起きている現実のできごとなのだ」と思い知らされます。


『「移民」一人ひとりに、家族があり、物語がある』(帯より)。


人口が減っていく一方の日本ですが、海外からたくさんの方が仕事のために来日され

その方々の力を借りてともに生きていく時代になりました。

わたしたちの身近なところにいるかもしれないヴィキたち。

もしも生まれた国や時代が違ったならば、わたしがヴィキであったかもしれないと思います。

これから一緒に生きる社会をつくっていきたいと感じる一冊です。


Megumi Kaneko

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